どうも、征矢です。
仕事なんかでよく聞く「PDCA」ってヤツですが。
どうですか、やってますか。
何となく意味はわかるけど、ちゃんとできてないってこともよくあると思います。
言うは易し、行うは難し。
「PDCAなんてもう古いぜ!」
なんて意見もあるみたいですけど、個人的にはこの考え方は非常に重要だと思ってます。
で。
ちゃんとPDCAを有効活用するために、具体例を交えてうまくサイクルを回すための方法について考察してみました。
目次
PDCAサイクルをうまく回すために
「PDCAサイクル」とは
まずはPDCAについて軽くおさらい。
ご存知かと思いますが、一応ね。
「PDCA」とは、ビジネスの業務を継続的に改善していくための手法の1つです。
Pは「Plan」、Dは「Do」、Cは「Check」、Aは「Action」の頭文字をとってPDCAと呼んでます。
それぞれの役割は以下の通り。
<Plan:計画>
業務計画です。
目標を定めて、何をどう実行するのかを決定します。
<Do:実行>
定めた計画に基づいて、実行します。
<Check:評価>
実行の結果が、目標を達成しているか、目標に沿っているかどうかを評価します。
実行がうまくいっているかどうかの判断です。
<Action:改善>
評価の結果を元にして、課題の解決や改善を行います。
そして次のPlan(計画)に移行です。
ちなみにWikipedia先生いわく、
- Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。
- Do(実行):計画に沿って業務を行う。
- Check(評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する。
- Act(改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする。
らしいです。
まあこーやって、P⇨D⇨C⇨A⇨P⇨…とぐるぐる繰り返していくことで、継続的に業務を改善していくっていうことですね。
PDCAの具体例
PDCAサイクルを実際にどう使うか、具体的に例をば。
例えば、「ブログ運営」という業務をPDCAサイクルで回してみるとしましょう。
①Plan(計画)
まずは計画です。
具体的な目標として、「月間10万アクセス集まるブログにする」というゴールを定めます。
それを達成するために、
・いつまでに
・ターゲット(読者)は誰か
・記事のテーマは何か
・記事を何記事書くか
・SEO対策はどうするか
・誰が書くか(自前or外注)
といったようなことを、大体でいいので決めておきます。
②Do(実行)
じゃあ実際に、ブログに記事を書いていきます。
計画で決めた通りのテーマや記事数、SEO対策などを行ってやってみること。
③Check(評価)
で、そのブログのアクセス状況を検証します。
アクセスが増えてるのか増えてないのか、増えてるけど目標達成できそうかどうかといったことを評価します。
うまくいってないなら、アクセスのある記事と無い記事の違いを調べたり、ライバルとの比較をしたりして、アクセスが集まらない原因を探るわけです。
うまくいってるなら、よく読まれてる記事がどれか調べ、なぜよく読まれてるのかを追求。
うまくいってもうまくいかないくても、その原因まで調べておくことで次の改善の足がかりとなります。
④Action(改善)
評価の段階でわかった課題と原因について、どう改善していくかを検討します。
アクセスが増えない原因がSEO対策にあるのなら、SEO対策の強化方法を。
アクセスの多い記事と少ない記事の違いが記事の内容にあるのなら、情報の見直しを。
みたいな感じで、課題に対する原因を解消するための施策を考えるわけです。
んで、対策方法が出来たらまた①に戻って計画を練るプロセスに戻ります。
すると、最初に計画を立てた段階よりも、1歩進んだ計画が立てられますね。
「前回立てた計画のうち、記事テーマは問題無いけどSEO対策に足りない部分があった」
「記事数が思ったほど増やせなかったから、もう少しスケジュールを伸ばそう」
と、前回の経験を踏まえて進化していきます。
これがPDCAサイクルの良いトコロ。
PDCAの問題点
そんで。
PDCAサイクルはこれはこれで良いものなんだけど、問題もあります。
それは「ちゃんとサイクルを回せない」こと。
うん。
イマイチちゃんと機能しとらんちゃうかと。
PDCAサイクルを運用するにあたって、陥りがちな点を上げてみました。
①Plan:計画
まず、計画段階でめっちゃ時間かけちゃう系。
いきなりカンペキな計画を立てようとするあまり、リサーチにリサーチを重ねて時間がかかって
しまうと本末転倒です。
あとやたらと緻密な計画を立てたせいで、業務が複雑になりすぎて次の実行とか評価がゴチャゴチャ
になって崩壊することもあるんで、気をつけて。
②Do:実行
ここでやりがちなのは、計画通りに実行しないこと。
実行途中で「あ、やっぱりこっちのが良いんじゃないか」っつって、勝手に計画を変更して
計画外の行動を起こすわけです。
まだこの段階では評価をする前なので、計画した通りに実行しないと意味が無い。
なんのための計画だ、コノヤロウ!!
③Check:評価
そして評価。
実行したことがちゃんと計画通りになってるか検証しなといけないわけですが。
実行しただけで満足して終わっちゃったり、
なんとなく「いいんじゃない?たぶん。」的な根拠の無い適当評価になっちゃったりします。
どう評価したらいいかわからない…。
これではPDCAサイクルが回せませんね。
④Action:改善
最後、改善。
実行したことを評価もできた。
「よし、改善だ!!」っつって、息巻いて改善箇所だらけ、最初の計画が影も形も無いことに…。
PDCAは1つずつ階段を登ってくようなものなんで、いきなり別の階段を登ろうとしたらアカンです。
それだったら最初の計画はボツにして、新たなものを打ち立てた方がいい。
改善箇所が多すぎるのも、困り事です。
何から手を付けたらいいかわからないし、検証も大変なので。
PDCAサイクルを回す5つのポイント
はい。
以上の問題を踏まえて、PDCAサイクルをうまく回すためのポイントというかコツについてです。
目標を明確にする
まず計画段階で、達成したい目標を明確にしておく必要があります。
目標が不明瞭だと、さっき上げたように計画通りに実行できなかったり、鬼のように改善箇所だらけになってしまったりといった問題にぶち当たることになります。
そもそもそこがブレてると、大前提が狂ってしまうので、計画を立てる前に
「何を達成したいのか」をちゃんと明確にしておきましょう。
計画はあくまで「仮説」
計画ですが、これはあくまで「仮説」です。
間違っててもいいんです。
躍起になって正確で緻密な計画を立てることに時間をかけるよりも、ざっくりとした仮説を立ててしまって、
そしてすぐに実行⇨検証⇨改善⇨…とサイクルを回していった方が効率がいいです。
どんなにちゃんとした計画を立てたとしても、それがホントにうまくいくかどうかはやってみんことにはわかりません。
特に最初は「データ収集のためのテスト」くらいのつもりで割り切った方がいいでしょう。
計画の段階で検証方法まで考えておく
計画の段階で、「どうやって検証するか」まで決めておくといいです。
逆にこれを決めておかないと、検証の段階になってから「あ、あのデータ取ってないや」ってなことになってしまうわけです。
検証の時になって困らないように、検証方法と検証に必要な情報(データ)をリストアップしておくといいでしょう。
数値化して記録する
計画や実行結果は、なるべく数値化しておくと検証もし易いです。
目標が「売上を伸ばす」というものだったとしたら、「◯◯円増やす」とか「◯◯%アップさせる」といった具合に、
具体的な数値にしておきましょう。
実行段階でも、「客の入りが多かった」ではなく「◯◯人」と数値にして記録。
数値化すると個人の主観が入らないので、正確なデータが取れます。
改善は効果の高いものから
検証も完了していざ改善の段階になったら、課題がいくつもあったりします。
それを全部解決しようとするんじゃなくて、まずは優先順位を付けましょう。
どれを解決すれば目標に一番近づくかを見極めて、そこに注力します。
アレもコレもと欲張ると、運用が大変な上に「結局、どの改善策が効果が上がったのか?」がわからなくなる可能性もあります。
あくまでシンプルを心がけましょう。
以上、PDCAサイクルについてでした。
イマイチやってて効果が分からないとか、やりっぱなしになってるという場合は参考にしてみてくださいね。